メタボ店長 いでぴーのつぶやき

お客さまが大切なお住まいで快適に生活できるよう、お手伝いさせて頂きます。

絶対に修復にやってはいけない best3!! <`ヘ´>

お久しぶりでございます。

 

いでぴーの嫁でございます。

 

 

うちのお店に 日々日々持ち込まれる 襖や障子 網戸・・・・

 

普通に持ち込まれたら それなりに・・・なのですが

 

時々・・いえいえ・・結構な確率で持ち込まれるのが 

 

お客様それぞれが 自ら四苦八苦しながら修復したであろう痕跡・・・

 

皆様それぞれ 思い思いの判断で修復されているのですが

 

今回は 絶対やってはいけない修復の仕方をご紹介いたします。

 

第3位 瞬間接着剤や水溶性でないボンド等

 

私達職人が 張替をする際に使用するものは 水性ボンドや障子張り専用の糊

 

クロス用の糊等です。つまり それらは 必ずいつか張替をする「次回」にそなえて

 

「水でぬらせば剥がせるもの」を使用しているのです。

 

「襖紙が剝がれてきた」「障子が剝がれてきた」で 瞬間接着剤などの接着性の強い

 

接着剤を使われる方が多いのですが・・・この場合当然水に溶けないので

 

こすって剥がす事になるのですが、相手は「木材」です。

 

場合によっては もともとの建具を傷つけて台無しにしてしまう場合があります。

 

 

第2位 両面テープ

両面テープの使用されてるのは 障子紙の補修の場合がほとんどです。

 

この両面テープは 薄い塗布紙のようなものに粘着剤を塗ってあるものを

 

張り付けてあるので さらに剥がすのが困難になります。

 

なにせ こすってもべたべたしてとれません。

 

先に出た 瞬間接着剤やボンドは基本時間が経つと固く固まってしまうのですが

 

両面テープの粘着剤は固くならないからです。

 

その上から 専用の糊を塗ったとしても 接着力が弱くなる可能性があり

 

剝がれの原因になります。

 

そもそも 障子用の両面テープはプラスチック強化紙の障子紙を張る時に使用する

 

のですが それもキチンと張替を意識された専用のテープです。

 

普段はしっかりついていますが 水でぬらすと面白いように スルスルと

 

剥がれ落ちるようにできています。

 

普通の両面テープを「似たような物」と思い 障子の修復には絶対使用しては

 

いけません。 

 

第1位 粘着テープ(ガムテープ等)

結構な頻度で使われているのが 実はこれ!!

 

これはホント大変です。

 

先程も言いましたが 粘着剤は固まりません。ずーっとやわらかいまんまです。

 

しかし、上の紙 ビニール 布の部分は年数と共に劣化していきます。

 

なので 最後には上のテープの部分がボロボロになって剝がれていき

 

粘着面だけが残るというかなり 汚い状態になります。

 

そうでなくても いざ張替となるとこの粘着テープは 剥がさなくてはいけません。

 

しかし・・・なかなか剝がれないですよ・・・これが・・・

 

網戸のように ステンレス素材のものには 「シールはがし」などの薬剤を使って

 

落としますが 布テープなど 粘着剤が大量についている場合は

 

なかなか一筋縄では行きません。

 

ましてや、障子や襖になると相手が木材なので薬剤を使用する事もできません。

 

なので、うちの場合はお客様に事情を説明して粘着剤がついたままの状態で

 

お返しします。

 

 

私達職人がいくらプロといっても、 専門外のものを扱えるような魔法のような

 

道具や技術が常に備わっているわけではありません。

 

有ったとしても、当然ながらそれ相応の労力と経費を頂けなければ

 

対処できないのです。

 

むしろ それ相応の手間暇と掛かるお金を考えると 新調して頂いた方が

 

お得という事もあります。

 

ちょっとした穴等を塞ぐグッズは 最近はホームセンターでも

 

沢山見かけるようになりましたから それを使う事をお勧めしますが

 

「剝がれ」に関しては 私達のような専門の職人さんにお任せすることを

 

お勧めします。

 

売り込むわけでなく 結果的には そちらの方が経済的という事もありえます。

 

早めに対処する事をお勧めします。